「原点回帰」…古代秋田城

北海道と東北の歴史的関係を学ぼう…
きっかけは「アイヌ新法」に絡む広報に感じる違和感。ならば自ら学ぶである。
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秋田城をご存知だろうか?
秋田市寺内に奈良~平安期に存在した朝廷最北の城。渤海国を中心に、北方航路での外交最前線として機能していた。
藤武士の著書「秋田城跡」によるとその特徴は?
①外柵内に鍛冶工房が纏まって設置
②多数の貯蔵庫を持つ
③水洗トイレの設置(渤海国人来訪を特定)
等である。
これは外交のみならず、周辺の部族の朝貢や饗給が任務と考えられる根拠となっている。

隣接の「秋田城跡歴史資料館」での展示は下記…
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これは、秋田市の「新城竃窯跡群」で作られ、札幌C504遺跡で出土された須恵器。
いきなり核心である、北海道と古代秋田城の深い関係に触れる事になった。

なら、北海道の歴史を東北から見つめ直していけば、未だに定説が少ない北海道史を埋めて行く事が出来るのではないか?

縄文期では、道南~北東北は同一文化圏を持っていた。そして奈良~平安期では、白亜の城柵秋田城がそびえていた。

古代より北海道と東北は繋がっている。

これこそが、筆者の原点である。


参考文献
「日本の遺跡」12 秋田城跡 伊藤武士著
(株)同成社 2006年7月10日発行