シャクシャインは士族扱い…蝦夷地は「幕藩体制下」

どうやら、北海道の皆さんは、全く気付いていない様だ…

この際、元道議小野寺まさる氏のツイートを元に、我々の見解を乗せてみた。

https://twitter.com/onoderamasaru/status/1293780618275217415?s=19

シャクシャインは問題を起こした為、金山奉行の命で牢人の身分で静内に移りました。」

この部分を見て欲しい。
未確認だが、何らかの引用をしたのであろうが…

「牢人」扱い…
牢人とは、室町期辺りから、何らかの理由で解役したりして、「仕官していない士族」を指す単語。
後に、「浪人」と混雑してはくるらしいが。
士農工商制の幕藩体制下で、わざわざ平民を士族扱いする事などありえないのだ。

つまり、蝦夷衆の長は、端から「士族」扱いされていた事になるのだ。
突拍子もなく感じるかも知れないが、蝦夷風俗絵図らで描かれる「蝦夷の長」は太刀を帯刀している。
それも、松前の城に、新年挨拶らで登城…
家紋を背負う絵図すら残される。
これ、平民がやったら?手打ち食らいます。
つまり、士族として幕藩体制下に組み込まれていないとあり得ないのだ。
絵図らが「物証」。

松前慶広公は、徳川家康公に領地安堵を願う時に、蝦夷地全ての支配権を要求している。
それに対し、幕府が認めたのは「通商権」のみ。
つまり、この段階で蝦夷地は「幕府直轄領」であり、その通商や管理、守護らを松前藩が担当したと言う事だ。
これは庄内平野の幕府直轄領の米を、酒田が
ある程度の自治で、庄内藩がバックアップしていた例と同様だろう。
全く矛盾はない。
小領主の自治連合は、それこそ中世の「由利十二頭」らで既に行われており、これも実例があり矛盾はない。
もっとも、連合体を強める事は、松前にとっては脅威が増える事になるので、許すはずもない。
適当に反目してくれていた方が都合が宜しい。

松前藩以外の蝦夷地は幕府直轄領。
蝦夷衆の長は士族。
ましてや、元々蝦夷には、奥州藤原氏や十三湊安東氏が入っている。
元々、士族であって何の問題もないのだ。

と言う事で、ちゃんと士農工商体制下、幕藩体制下に入っていたのだ。

逆に質問したい。
これに矛盾はある?