https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/11/15/155334
前項からのあとがき。
たまたま、『日曜美術館「アイヌ文様の秘密 カムイの里を行く」』と言う番組から、SNS上の会話になる。
その中で、面白いと思った事を記しておく。
https://twitter.com/gurinhiguma/status/1333207479551856642?s=19
https://twitter.com/gurinhiguma/status/1333213849810477056?s=19
それこそ、番組内でアットゥシの繊維について語られていた話の延長から情報を戴いた。
北海道の擦文期遺跡から、紡績車が出土しているのは知られた話。
炭化繊維素材も出土しており、展示された物があるという。
で、「チャシコツ岬上遺跡」…オホーツク文化での解析結果も合わせて…
この論文内では、オホーツク文化に於いて、樹皮繊維は寄りを入れて紡いでいる事が確認されている。
更にアイノ文化では、寄りを入れず両端を結び束ねる事で繊維を取った模様。
確かに、番組内ではアットゥシの繊維は寄りを入れてはいなかった。
お気づきだろうか?
これ見る限りだと…
本州…繊維を寄る
擦文…繊維を寄る
オホーツク…繊維を寄る
「糸」を紡ぐ「製糸技術」を持っている。
だが、
アイノ…繊維は寄らない
「製糸技術」を持っていない。
つまり、新北海道史らで指摘される「オホーツク文化」からすら、「製糸」の文化,技術継承がされてはいないのだ。
あくまでも、断片でしかない。
ただ、生活に密着した文化,技術は、絶対なのです。生活そのものなので。
本来、こういう事が最も重要なのだ。
皆さんは、どう考えますか?