犬も歩けば「古民具」…雫石で見つけた「似た物」

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/11/15/141716
https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/11/15/155334
関連項はこちらになる。

岩手は旧南部藩領のフィールドワーク。
https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/12/08/195030
まさか一件で終わりはしない。
大体、一度で三ヶ所は回る。
「雫石歴史民俗資料館」を訪問した。
https://twitter.com/tekkenoyaji/status/1336234757185683456?s=19
詳細はこちらで。
何気に回る時こそ、「犬も歩けば…」なのだ。
ダムに沈む郷土の歴史を保存伝承する目的で作られたとの事。
語るより見て戴くのが早い。

オシラサマ信仰」…
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山形は寒河江の「十八夜観音信仰」同様のようだ。
オシラサマと言う名称は大館と同じ。
前記の「ホデギ棒」の様な御幣信仰の様だ。
延長線に「イナウ」があるのでは?

次は、前記で言う「マダ布」…
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シナノキの樹皮がこれだとは、ピンと来ていなかった。
マダミノは、今迄も紹介してきたが…
これも東北ならあちこちあり、古来から使っているのは言うまでもない。
延長線に「アットゥシ生地」があるのでは?

もう1つ。
漁具…
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雫石には通常の鍛治だけでなく、刀匠迄いたそうだ。
雫石川には鮭らが登り、掛け針による川漁は古来からあった模様。
延長線に「マレブ」があるのでは?


これらの使用起源を追うのは難しいだろう。
が、十八夜観音信仰が、鎌倉~室町辺り迄遡る事を勘案すれば、同様だと考えてもおかしくはない。
で、その頃アイノ文化は完成しているか?
結論は「解らない」…むしろ「否」。
現在の形になるには、江戸期の北前船を待つしかない。
何より漁具は、鍛治がここに居た事で答えは歴然。
カスタムメードで、漁師の要望にこたえられたのだから。

東北には幾らでもある。
アイノ文化の象徴アイテムに似た物が。
そして、歴史は遡り、何よりそれらの職人が居て、文化伝承されてきた。

特別ではない。
全然特別ではないのだ。