ゴールドラッシュとキリシタン7…17世紀に金掘衆が伝えた物

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/06/08/181748
続報…と言うか検討です。


https://twitter.com/gurinhiguma/status/1284511932318453761?s=19

こんな話は、筆者的に大好物である。
天然痘や性病(梅毒)が、北海道で現れるのは17世紀の推定されていると。
病気の拡散は、人の拡散。
こればかりは、誤魔化しようがない。
保健,体育の授業やググると直ぐ検索可能、特に「梅毒」は、スピロヘータの特徴として体外で生存不能な特性を持つので、「超濃厚接触」以外には感染すら難しいと言う事。
その時代に拡散する素養…つか、これ…何もない処から拡散は出来ない病気。
つまり、「超濃厚接触」の素地が出来た「物証」…と言う事だ。

他にもある。
煙草(キセル)吹かす習慣もこの時期から。
https://www.jti.co.jp/tobacco/knowledge/society/history/japan/edo/index.html
さすが、JT..煙草の歴史を掲載している。
我々のご先祖が煙草を吸い初めたのは、戦国期…と言うより、庶民に広がったのは江戸初期。
勿論、海外からの流入文化で、「バテレン」が家康公に種を渡している記録もある。
つまり、煙草の入手経路は「バテレン」らとの南蛮交易からとなる訳だ。
又、院内銀山に煙草役ってのが、背景を物語る。
キーワードが揃った処で、過去のフィールドワークと重ねてみる。
https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/05/17/171103
鉱山町は、それ一つでキーワード全てを飲み込んでしまう程の都市なのだ。
ここにある様に、院内銀山町の文化は「養安日記」らで概略特定されている。
勿論、他の鉱山町とて伝承されているであろうが。


ここで、「北前船」と、言いたい方も居るだろう。
勿論、日本海をメインにした「北方海運」はある程度完成しており、安東氏らの話はこのブログに散々書いてある。
だが…爆発的な拡大となると、1672年の河村瑞賢の「西廻航路」の設定を待たねばなるまい。つまり、「北前船」での伝播であれば、タイムラグを考慮し17世紀にズレ込むであろうと言う事だ。何より、安東氏らの時代には伝播していない。
更に、18世紀開山された「荒川鉱山町」には遊郭が無い。

ここまで並べれば、状況証拠としては充分であろう。
つまり…北海道に梅毒や煙草が伝播されたのは、17世紀のゴールドラッシュで金掘衆らに持ち込まれ、それが一気に拡散したもの…
こう推定するのが極めて合理的であろうと考えるべきだ。
当然、北海道に於ても、「千軒町」の名称が伝承される様に、賑やかで独特の都市が形成されていたであろう。
でも、そんな推定…あまり聞いた事が無いのだが…あれ?


そう言えば、以前、学術論文で、「堕落させる為にアイヌに飲酒と煙草を伝えた」…
そんな話を紹介していたと思う。
キッパリ…
その論文では、時代背景の掘り出しが甘過ぎる。

煙草の伝播時期や煙草をもたらした者と入手ルート、それらとゴールドラッシュの超人口増加、金掘り衆の習慣や梅毒の伝播…
北前船」では時系列的にそれを成し得るのが難しい…こんな「論文が書ける」のだが、何故書けないのか?
端から、偏光の掛かった結論有りきの検討しからではないのか?
歴史の捏造ってこんな風にやられている、それを充分に垣間見れる。
まぁ論文もまだ通説では無いだろう。

論文…アイヌが堕落するように和人が持ち込んだ…

我々…ゴールドラッシュと共に、金掘衆の習慣より「酒」「煙草」「遊郭からの梅毒」が、全道一気に拡散された…

どちらが合理的な論か?は、見た方の判断にお任せする。
何せ我々は、これだけを掘り出している訳ではない。
他の古書らとの整合を見極め、論文を書いている暇なぞ無い。
それら偏向した学者達が、ぐうの音も出ない程にまず証拠を並べるのが先。


もっと恐ろしい事を書こう。
江戸期のキセルの出土…
金掘衆の物かもしれないのよね、アイヌ文化を持った人々の物では無く。
何故なら、伝播させた本人とも考えられるからだ…
でしょ?

前提条件を破壊して、洗脳を解け…