ゴールドラッシュとキリシタン6…墓石が教えてくれた状況報告2

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/06/01/103621
こちらの続報…

筆者は、院内銀山跡と荒川鉱山跡に同日訪問した。
目的の一つは両鉱山跡にも、墓地跡が残ると言う。そこで、大籠らの様に墓石にキリシタン痕跡らがあるのか?
先の報告の通り、年代によりその差が出るものなのか?

詳細はこちらを見て頂きたい。

https://twitter.com/tekkenoyaji/status/1269563362314084353?s=19

https://twitter.com/tekkenoyaji/status/1269748509198045184?s=19

院内銀山…
ハッキリは「解らない」が、違和感を感じる…
荒川鉱山…
こちらは通常見慣れた墓石と殆ど変わらない…
以上の通り。
墓石の専門家では無い。現状は差違があるのか?で良いと考える。
実際、院内に於いても、墓石の年号自体は1700年の後であり、ボーダーラインを跨いでいる。ハッキリ出るのは難しいか…
が、荒川鉱山墓地に於いては、年代が若いのもあるが、当初聞いていた通り全く違和感を感じない、これは明確。
一応、キリシタン痕跡のボーダーラインは1700年前後…この仮説の裏付けの一つにはなるのではないか?と思う。

我々がディスカッションで気にしているのは、宗教そのものと言うより、そのバックに居た者達の動向。
勿論、宗教の自由が保証された現代人なら、弾圧の厳しい部分に眼を向けがちなのだが、伊達正宗を訪問したスペイン船は、測量したりしている。
実際、当時スペインやポルトガルがやっていたのは金銀銅を得る為の「侵略」…
外洋船に乗ってきたのは「修道士」だけではない。我が国の動向は、日本年鑑らで欧州に伝えられていた。
「修道士」のパトロンが聖なる者とは、限らない。
勿論、幕末の黒船とて、それら報告を知らぬ訳は無い。性善説が通じる様な相手ではないのは、現代も変わらない。
むしろ、キリシタンの動向で、そのパトロン達と我が国の施政者の関係を見ている…と、言っても良い。


院内も荒川も、墓石とそこに葬られた方々がキリシタン痕跡を持ってして、ボーダーラインを教えて下さった様に思えてならない。

ツイートにも書いたが…
院内銀山も荒川鉱山も、徐々に静かに自然に戻って行く過程…
筆者的には、深い眠りについている感覚だった。
よく鉱山跡だと、オカルト的な話をしたがる方もいるが、むしろ筆者的には寺社を訪れた時の様な、心静まる感覚しか無かった。

故に、どちらでも「勉強させて頂きました。有難うございました。南無阿弥陀仏」と一礼し、それぞれの訪問を終えた事も付け加えておく。