2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「大湯環状列石群&伊勢堂垈遺跡」…シーパワーとランドパワー、それぞれの視点

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/05/02/143342以前にもこの項で、「シーパワー」と「ランドパワー」双方の視点が必要と指摘させて頂いた。 当然と言えば当然なのだ。 船乗りにとって陸地は、寄港地でもあるし目的地でもあるが、行く手を阻む…

点と点を線に、そして面に…生きていた証を追う

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/05/24/041443SNSで紹介したところ、奥尻島の青苗文化には、井戸の痕跡があるとか… こんな情報が何より有難い。 元々、このアマチュアグループは、北海道と東北の歴史の痕跡を付き合わせ、何故?なんで?を解…

「鉱業史」は謎だらけ…そりゃトップシークレットですから

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/05/02/192546この項で秋田大学大学院付属の「鉱業博物館」を訪ねた事を書いた。何故? 元々、古代に、どうやって鉱石を掘り出し、どうやって選鉱し、どうやって精練したか? 知りたかったからだ。北海道での…

「井戸」に連なる物…もう一つ探していた物

我々が北海道に於いて、「文字」の他にも探している物は幾つかある。話は飛ぶが、縄文遺跡が「そこにある理由」をご存知だろうか? これは実際のところ、縄文期だけの話ではないのだが… 学芸員や研究者にたずねれば、こう答える。①日当たりが良くて暖かく、…

犬も歩けば「最上徳内」…身近にあった北海道と村山の繋がり

東北と北海道の繋がりを追ってると、いずれぶち当たる人物が居る。「最上徳内」…だが、筆者が彼に出会ったのはたまたまである。勿論、その名らは知っていた。 が、山形にフィールドワークに出た折りに、たまたま「 最上徳内記念館」を見つけて訪れた…が正解…

蝦夷館の謎解き…筆者の妄想

以前、羽黒山に行った時に「蝦夷館」と言う公園を見掛けた。 その場で検索したら、北海道の「チャシ」との関連を… もう、時系列で歴史を見初めていたので、これはおかしいなと思っていた。 後に、フィールドワークで訪れたら、管理者の案内板の一つにそれら…

忙中閑有りでは無いが…東北史の勉強タイム

「北海道と東北の関係史」と銘打っても、どうしても歴史が積み重ねられている東北から見た北海道…こんな風に片寄る感じは否めない。 たまには、北海道の方も東北史をみて欲しいと発信した事がある。 発端は、北海道在住メンバーが、某資料館の学芸会から「北…

幕末に増毛,宗谷らは久保田藩…忘れ去られた分割統治

幕末の黒船の動乱… 大体、勉強の記憶にあるのは、各藩警戒に当たった。北海道は東北諸藩がその任についた…程度だろう。 勿論、こんな歴史の勉強をしていなかった我々メンバーもほぼ同じ。 動乱自体に興味持てど、学生時代に細かい事なぞ教わりもしないし、気…

ゴールドラッシュとキリシタン-4…「後藤寿庵」と言う武将

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/05/17/190920と言う訳で、第三段階… 「後藤寿庵」と言う武将をご存知だろうか? 後藤寿庵顕彰会さんのHP等で、先に勉強させて頂いていた。顕彰会さんのHPはこちら。 https://john-goto.org/john/正解な出自は…

ゴールドラッシュとキリシタン-3…エセではないガチの弾圧は「大籠」に学べ

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/05/17/171103さて、第一段階を経て、次の段階は? 当然の如く、「ならばそのキリシタンとはなんぞや?」となる。 当然、フィールドワークすべきは、同時のキリシタンの暮らしや、所謂弾圧に向かう状況を調べ…

ゴールドラッシュとキリシタン-2…第一段階は「院内銀山」から

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/05/03/074515先にアップした「ゴールドラッシュとキリシタン」… 我々がここに至るには、段階を置いている。 既に、2019年10月位には鉱山分布と擦文遺跡が妙に被る…から始まり、ゴールドラッシュや伴うキリシ…

首桶の衝撃…アイヌの漆器の謎

メンバーの一人が、ある疑問にたどり着く。 資料館を見ていての疑問…「何故アイヌはこんなに漆器を?」 あちこちの資料館に展示される漆器の数々… それも輪島や津軽の物がメイン。 妙に目を引いたのは、おびただしい数の「行器」。 元々は平安期より、食べ物…

江戸のフィールドワーカーが北海道で見た物…博物館は二度目が面白い

これも、犬も歩けば何とやら… 筆者は酒田~鶴岡にもフィールドワークに行っている。当初は、秋田城の動きを補足する意味で「城輪柵跡」や酒田市立資料館や致道館博物館へ。 その後、調べて行く内に、やはり江戸期の北海道との関係を見るには、北前船の事に注…

金ヶ崎町と北海道の以外な関係…犬も歩けば棒に当たる

このグループの原点は「フィールドワーク」をして、一時資料を見る事。 その中から北海道史と関係ある点を片っ端から抽出し並べて行く。 そして、関係の深堀をしていく… 中には、予期せぬ場所での繋がりに突然ぶち当たる事が出る。 そんな事例。筆者はこんな…

謎の念仏集団?…有珠善光寺の伝承と新羅之記録

オカルトの話? どうだろう?、もちろん歴史の話です。 筆者はずっと気になっていた事がある。 江戸期も1800年前後に松前藩は、北海道中の寺社を片っ端から直している節がある。 寺歴不明と言う寺があるのも驚愕だが、不明の先に、その頃に建替え記録のみ残…

幻の港湾都市「十三湊」…中世北海道と東北を繋ぐ玄関

北海道の皆さんは「十三湊」を知っているだろうか? 知らなければ、是非覚えて欲しい。 北海道史の「謎の中世」を解き明かす鍵の一ヶ所…十三湊は、津軽半島にある。 勿論、ここを治めたのは、十三湊(下国)安東氏。北海道の蠣崎(後の松前)氏ら一党の大殿。 岩…

アイヌ酋長は刀剣も持つ…中世武具の謎-その2

「義経伝説とアイヌ酋長の至宝」の項で、刀剣についても少し触れた。 この「北海道留萌市出土の星兜鉢および杏葉残欠について」の論文は、隅々迄読むと実に興味深い事を教えてくれた。そこで触れた、兵庫鎖の部分を抜粋引用してみる。「甲冑を含む武具は、多…

似て?決定的に否なる「マタギ」と「アイヌ」…紐解くヒントにはなる!

よく、グループ内でも検討になった。 江戸初期として、松前の古書には「金堀」と「鷹侍」が登場する。 こうなると、これらが何者なのか?検討になる。 「金堀」…これはゴールドラッシュの背景より、山師や鉱夫だろうと想像可能。 では「鷹侍」は? やはり、…

「片倉小十郎と北海道の関係」あとがき…家康のタヌキぶりに脱帽

海に出た事が無い伊達正宗… が、片倉小十郎は、海の先の北海道を知っていたと。 皆様ご存知の通り、岩出山経由で仙台に出た伊達正宗は、支倉使節団やら石巻開港やら怪しげ… そこは将軍になった徳川家康、何気に布石打ったのか?家系から東北史追うと、江戸初…

「算数のお時間」と言う発想の転換…人口に拘る訳

突然ですが、少々長い前提文を…秋田って酒豪揃いのイメージ… 出張する聞き酒させられた事あった… 筆者も夫婦で飲み歩いていた。 すると、会社同僚や隣の席の方に妙に羨ましがられた。頻度は結構高い。 理由は簡単。 実は奥さんが下戸(酒が飲めない人)の方が…

片倉小十郎と北海道の関係…伊達正宗と松前慶広の約束と諏訪大社の影

以前、メンバーの一人が、「北海道入植した伊達家は、幕末まで北海道と一切の関係が無かった」こんな趣旨の話を聞き出していた。 我々としては、後藤寿庵ら伊達のキリシタンと北海道の関係から考えて、そんな馬鹿な話は無いと考えていた。 宮城へのフィール…

侵略はあったのか?…我々がDNA論を書かない理由

ちょっと、警鐘を… 昨今散見される、DNA等の検証結果より「他民族の流入」がーと言う説… あれ、説得力ありますか?現状、遺跡の発掘結果や古書を見ていく限り、北海道が侵略を受けた形跡はありません。 仮に「静かなる侵略」の様に、少数外国からの侵入者が…

近代学問創世記からの警鐘…アイヌ問題は今始まった訳ではない

大正~昭和に、「アイヌ」って言葉が、どう扱われイメージされていたのか?それを想像させる記載がある。これは、「津雲石器時代人はアイヌ人なりや」と言う論文の一部。 今日は日本石器時代人民アイヌ論全盛の時代である。即多く人の信ずる所に據すれば、古…

「松前旧亊記」の記述…実は松前氏は元から村が有るのを記している

下記は、先に書いた「義経伝説とアイヌ酋長の至宝」で入手した「北海道留萌市出土の星兜鉢および杏葉残欠について」と言う論文の中にある引用文である。 北海道に中世の武具を持ち込み定住し得る武将達の動きとして、奥州藤原氏が有り得る事の根拠として引用…

方言,訛りから見る言語系の矛盾…奈良,平安にアイヌは居ない

たまたまの雑談からの話である。 筆者には、妙に気になっていた事があった。 東北各地の方々と話して、お尻につく言葉が違うのだ。 例えば、「相手の言った事を肯定する」又は「相槌を打つ」時の表現である。津軽は「じゃ」の文化…「んだじゃー」 秋田は「な…

「円筒土器文化圏」…んな事言ったら、太古から親戚 ※写真追加

「円筒土器文化圏」と言うよりは、「北海道・北東北の縄文遺跡群」と言った方が解り易いか… 縄文人縄文人と言っても、津軽海峡を挟みながらも… ①深鉢の土器が円筒型(普通は尖る) ②独特の土偶や漆の文化を持つ ③後期で巨大な建物やストーンサークル、集落に至…

サムライ魂を持つ助っ人…極近代の札幌と鶴岡の関わり

それはSNS上の話… フォローさせて頂いてる方の「札幌の桑園と言う地名に東北が関わる」…これが起点。 面白そうだと直ぐ調べる。開拓使黒田清隆らが計画した養蚕事業で、元鶴岡藩士の判官松本十朗が、養蚕開拓中の元鶴岡藩士達を招聘、1875年6~9月の3ヶ月で…

幻の城柵「払田柵」…羊蹄柵が有り得る根拠

北海道史において、朝廷に関わる施設は最低古書で二度登場する。 一つは、阿倍比羅夫が北進し「後方羊蹄」に役所の設置を指示する節。 もう一つは、「渡島津軽津司」の存在。何らか津(港)を維持したり船の補修をする施設は必要になる。 が、まだ痕跡さえ見つ…

我々からの「提言」…第一部まとめ

1~14項で、我々のスタンスが解って頂けと思う。①一次資料や物証を並べ直し、歴史の再構築 をしていく。 ②その段階で東北からの視点を入れ、辻褄の合わぬ部分や穴になっている点を補填する。 ③現在の矛盾点を、出来るだけ多視点で見つめ直し、合理性の高い代…

地元の「偉人」を探せ…地元に尽くした人の探求

以前、SNSで呼び掛けた事があるのだが… こんな方は居ないだろうか? 勿論、北海道に於いての話である。①代々北海道に土着し、北海道に生を受けた ②地元で暮らし、地元を潤わす事に尽力し地元の英雄となった人物 ③教育分野は含まない。人材は作るが地元の経済…