侵略はあったのか?…我々がDNA論を書かない理由

ちょっと、警鐘を…
昨今散見される、DNA等の検証結果より「他民族の流入」がーと言う説…
あれ、説得力ありますか?

現状、遺跡の発掘結果や古書を見ていく限り、北海道が侵略を受けた形跡はありません。
仮に「静かなる侵略」の様に、少数外国からの侵入者が居たとしても、それは労働者として利用しただけの事でしょう。
外国人の「ムラ」の形跡は今のところありません。

そこは踏まえるべき。

仮に12~13世紀に侵略受けたとして、その形跡が発掘結果に出ていないなら、撃退するなりしていた事になる。
何の物証も「現状」は無いし、古書にもそれらしい記載は無いと思うが。
どの時代、どの程度混雑したか解らないDNA等の検証結果は、「歴史的事実」の補強材料にはなりますが、その逆「DNAの検証」を歴史的事実で証明するのは、非常に難しいと言う不可逆性を持つ。
何故なら、DNA等の検証は時系列的証明が現状まだ出来ないから。
それに今のところ、DNA等の研究で、全北海道のルーツとなるだけの統計学上の抜き取りサンプル数が取れてるとは考え難い。
これは骨格学も同様。

今後は「解らない」。
そんな遺跡実績が得られ、統計学的に優位差が出るサンプル数が検証され、技術発達で、時系列に並べ得るなら、その仮説は立証可能でしょう。どれにしても今後の話。

我々は一貫して、「北海道と東北は深い絆で結ばれている」と言っている。
歴史は東北の動きと連動している。
DNA検証より、先にそれを証明するべき…惑わされる事なく。

何より、ロシアなぞは、「自国民が居るから、我々の領土」位言っている。
歴史的事実と連動していないDNA検証結果なぞ、他国へ自国民と領土を売る行為となりかねない。
一つの学説をプッシュするより、多視点で論を補強して、「北海道と東北の歴史は連動している」事を証明するのが先だと筆者は考える。
それは、自国の中の学問の精査で可能なのだから。
現状、言える事な何か?
仮に侵略やらが、その時代行われたとしても北海道の先祖達は、遺跡に残らないレベルで撃退したであろうと言う事。
消去法なら、それが可能な戦力を持った人々は、星兜らを残した奥州藤原氏達だけになりますが…
蠣崎(松前)氏の古書に、そんな記述は無いのだから。

歴史に偶然は無い。
全て必然、現場のその場の先祖の判断で積み重ねられる。
アイヌ文化が発生したのも、必然でしかありません。
だから、特別な人々では無いのです。

と同時に…
現状の道民の先祖達は、仮に他国侵略があったとしても、撃退に成功している。
背後に鎌倉方の追撃があり、遊軍の期待が全く無い中で。

現状は…?
敢えて、これ以上は言わないでおきます。