「何故こんな史観になるのか?」あとがき…何故こうなったのか?への考察

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/09/30/210708

史書での記載は解って戴けたかと思う。
問題はむしろ「矛盾ある仮説に何故辿り着いたか?」だ。
これが解明されなければ、矛盾の解消は不可能だからだ。

史書や論文から、筆者が予想するに…
①幕末~明治に暮らしていた「アイノ文化の人々」をスタートとして、時間的経過を遡るから
②①の場合、必ず「そこに終着する様に」仮説する事を強いられる
③自ずと、アイノ文化は単一の「完成形」でストーリーを組み立てる必然が生まれる

これが、我々の視点の場合、
①縄文以降の物証を時系列に並べる
②時間は時系列経過と共に下ってくる
③アイノ文化は「編年経過の形態過程」に過ぎないので、完成形と考える必然すらない

この違い。
が、この違いが実は大きい。

実例①
我々には「擦文文化形成に影響した東北人」の姿が見えるが、現在の北海道の歴史学の中では、ほぼ、この姿は見えないであろう。
これが見えないと…
・秋田城や十三湊,秋田湊との関連が見えない
・何故、生活必需品の本州依存度が上がったのか理解不能
・結果、経済圏の中に居た事が理解不能になる

実例②
・チセの建築手順には、重い物を担ぎ上げ不合理がある。
・柱を立てると同時に、別作した「仕上げた屋根を載せる」とされる
・重いものを1.8m位の高所へ「後載せ 」するのは不合理の極み…
・だが、竪穴なら?
https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/09/29/202212
建築の編年経過にトイチセを戻すと…
・竪穴は半地下。柱の高さは地下に0.5~1m下がっている。
・完成した屋根を持ち上げれぱ、丁度、屋根を載せる柱のてっぺんの位置。
・屋根を別作する事に、合理性か生まれる…
これは、寒いのに温かい竪穴→隙間風の可能ある掘立…この変遷過程に疑問を持っていたから気付く。
時を遡り、「そんな伝承だから」で思考を止めれば気付く訳無し。
トイチセの存在を消す事は、彼らの合理性を見えなくする所業かもね。

実例③
これもである。
https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/11/30/121516
紡績車が…
縄文…○
続縄文…○
擦文…○
オホーツク…○
アイノ…❌
本州…ずーっと○
その差歴然。
これは出土遺物だけでなく、アッツゥシの製作過程で見てもそうだ。

時代を遡る…×
時代を下る…○
時系列に並べ直すと言うのは、そう言う事だ。

そして、トドメは…
https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/09/26/174417
https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/09/27/202733
学術調査より、「観光アイヌ」の方が先になる。
つまり、それが観光用に作られたものか?そうではないか?精査しなければ使えない。
だが、それに気が付いて居ない者がいる。


まぁ、筆者の勝手な考察である。
ただ…
この程度気付かずに「書物」を書いたら…?我々のような、ド素人より劣ると言う事になる。勉強する事を薦める。