この時点での公式見解24 あとがき…博物館,資料館、ひいては教育委員会の仕事とは?

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/08/29/200405
https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/05/12/054834
https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/12/06/174150

我々は博物館,資料館を回り、そこで疑問に思った事を話したり掘り下げてみる事が多い。
特に筆者は、その過程でなるべく公的機関発行の資料や史書を利用しているのは、このブログを見ていただければ解るだろう。
物証や一次資料に重きを置くのもあるが。
故に、全く新たな事実を掘り出した物ではない。
そこに行けば見る事が出来るであろうものを紹介している「だけ」。

さて、博物館や資料館の仕事とは?
最も重きは「保存」する事だそうだ。
失われる物消えていく物を「保存」、展示し勉強やレクリエーションへ活かす事。
「保存」の観点から見れば、それは「その時点での公式見解」上、最も正しいであろう形で「保存」しなければならない。
これは当然。
歪んだら困るし、新事実が見つかればアップデートを掛けるも当然。
歪んだもの有らば訂正をかけて提供するのも当然。
例えば、文献解釈で歪みが出たら考古学遺物で歪みを修正したり、その逆もしかり。

問題は、それが出来ているのか?だ。
色々な趣旨を持つ施設はあるが、少なくとも基本は「保存」。
「創作」ではない。

創作ならそれは、「保存」すべき機関や組織の中で訂正しなければならない…これは当然ながら「教育委員会」らの仕事だろう。
教育委員会は、全く学識を持たぬ一般の人をプロバカンダから守る事もまた仕事。
故に本来行政から独立している。
過去を「保存」する地域の番人でなければならないのではないか?

一部議会らで見えるこれら施設へ「収益性」を求める事こそナンセンス。
論じるなら、収益性ではなく、それが「正しく保存」されているか?だ。


もう一度…
博物館、資料館、ひいては教育委員会の仕事の基本は「保存」…
「創作」ではない。
正しくアップデートされてしかり。
さあ、博物館、資料館に行こう。
利用しなければ、先人の残してくれた物は消えていく…