2022-01-01から1年間の記事一覧

ゴールドラッシュとキリシタン-30…この際アンジェリス&カルバリオ神父報告書を読んでみる①

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/05/02/131535 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/03/30/195833 さて、2ヶ月位文献を開き読む手が止まっていたが、そんなぬぼーっとしていられる訳もなく。 少しずつ錆びついた頭を動かそうでは…

弾丸ツアーで見えたもの、あとがき…備忘録として、他地域なら?

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/07/17/190440 北海道弾丸ツアー以降、あまりブログのアップをしていない。 理由は簡単。 閉口した…これに尽きる。 最もそうなったのはやはり「研究者の問題点とSNS等の巷の話が共有されていない」事に気が付…

丸3年での我々的見え方…近世以降の解釈と観光アイノについて

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/07/17/190440 たまたま、SNS上で話が出たので、少し纏めておこうと思う。 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/05/01/151154 1項目のブログ。 筆者が歴史の再勉強を始めたのは、3年前の8月にな…

この時点での、公式見解-44…「余市町史」に見る寛文九年蝦夷乱での余市の動向と「八郎右衛門」

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/06/29/105815 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/07/15/203950 さて、北海道の弾丸ツアー、石垣確認が季節柄ムリと解った段階で、余市町の史跡巡りはした。 たまたま「フゴッペ洞窟」でたまたま…

建築系論文に見られる「時空のシャッフル」…「学術」と「観光」の区別はあるのか? ※追記有り

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/07/17/190440 前項をこれとする。 広義の関連項はこれら。 「チセ」であるが… https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/09/29/202212 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/05/23/194902 ht…

弾丸ツアーで見えたもの…時間軸と空間のシャッフル

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/07/14/211625 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/07/15/103840 少々書くのを迷ったが、まぁ筆者の主観による「感想」と言う事で残して置こうと思う。 と、言うか、グループ内では前から「そうか…

もう一つの余市町の石垣…「大崎山遺跡」とは何か?

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/07/15/203950 折角資料を入手したのだから、前項で登場したもう一つの石垣、「大崎山遺跡」について書いておこう。まずは… 前項で紹介した石積,石塁を伴う遺構は、我々が知る限り4箇所。 ・茂入山城跡…昭和35…

弾丸ツアー報告-3、本命余市編…茂入山に石垣はあったか?、いや、そんな生易しい話ではない古の余市の姿

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/07/15/103840 さて、弾丸ツアー報告第三弾は、北海道行の目的大本命の余市。 勿論、その目的は… https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/05/01/164447 これ。 茂入山にある野面積みの石垣を探し出す…

弾丸ツアー報告-2、江別編…まんまやん

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/07/14/211625 報告第二弾は、最北の末期古墳群が残される地、江別。 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/06/29/105815 今迄も再三江別,恵庭の古墳群は取り上げ、この古墳群からの遺構,遺物で、本…

弾丸ツアー報告-1、恵庭編…江戸期の物証的「空白期」、そして「アイノ文化を示す遺物は解らない」

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/06/29/105815 筆者は先に北海道弾丸勉強ツアーを敢行した。 その時の報告をしていこうと思う。 テーマは前項にあるように、擦文と古墳群とは?、そして、余市茂入山の石垣を探せ…である。 移動時間が全く読め…

「錬金術」が「科学」に変わった日−5…中南米で行われた水銀アマルガム法とはどんなものか?

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/05/31/195723 さて、再三出てくるメキシコの銀精錬は「水銀アマルガム」であると… 徳川家康と伊達政宗が欲しがったのがこの技術。 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/02/17/162536 しかし、後に…

この時点での、公式見解43…「江別古墳群」らを初めとする「擦文文化」が研究者にどう捉えられているのか?

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/04/25/112130 先日、筆者は道民の方から資料を送付戴いた。 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/06/05/165357 たまたま末期古墳群の項を書き終えた頃に「江別市郷土資料館」へ行ったとのお話を戴…

「錬金術」が「科学」に変わった時-4、あとがき…阿仁銅山にキリシタンは居たのか?、阿仁合を訪ねる

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/05/31/195723 さて、あとがき… 「阿仁文化保存伝承館・異人館」の訪問時に尋ねた「キリシタン伝承は?」に対して、「聞いた事は無い」との話だった事は報告済。 だが、同じ久保田藩で、同系列と思われる「院…

それぞれが竈と炉に直結する「似て非なるもの」…改めて「鍋・釜」を学んでみる

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/10/13/053204 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/06/08/070139 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/02/16/123121 さて、今回は「鍋」と「釜」である。 漠然と釜・窯・竈・鍋らと言…

時系列上の矛盾、厚真町⑤…「オニキシベ2遺跡」に中世遺構はあるのか?

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/04/30/204530 では、続きをいってみよう。 今回は「オニキシベ2遺跡」。 前項の「上幌内モイ遺跡」の南西側にほぼ隣接する。 これがSNSで、北海道では数少ない「中世遺跡」があると教えて戴いた遺跡。 詳細…

秋田に於ける「末期古墳群」の意義…「蝦夷塚古墳群」「岩野山古墳群」とその終焉、北海道の関係は?

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/04/08/204335 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/04/05/171231 たまたまであるが、SNS上で話をさせて戴いた中で、末期古墳についての話題があった。 秋田でも古墳は24位検出する様だが、勿論前…

「錬金術」が「科学」に変わった時-4…「史跡 尾去沢鉱山」と「阿仁郷土文化保存伝承館」から改めて銅鉱山と銅精錬を学ぶ、そして…

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/05/06/140204 さて、前項で紹介した「阿仁鉱山 銅山働方之図」「加護山鉱山全図並精鉱之図」… 折角、筆者の地元には最強を競った銅山があったので、改めて訪れてみた。 「尾去沢鉱山」と「阿仁鉱山」である。…

観光アイノをどう評価していたか?、あとがき…「古いアイノと新しいアイノを分ける」意味と、吉田菊太郎翁が語る「函館市民の祖」

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/05/25/212430 少し続けてみる。 吉田菊太郎翁にして、荒井源次郎氏にして、何故「古いアイノと新しいアイノと分けるべき」…に拘るのか? 勿論、それはよく話に出る「迫害,差別」らの根幹に対し、彼等がどう考…

協会創生期からのリーダー達の本音…彼等は「観光アイノ」をどう評価していたのか?

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/09/26/174417 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/09/27/202733 さて、こちらを前項として。 少々またSNS上で話題になった事を。 観光アイノを協会創生期のリーダー達がどう見ていたか?である。…

推挙を受けての三役任命、そして…「加賀家文書」に残る「雇い方願上」にある労働システム

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/05/18/210005 前項では、役アイノの推挙の話を。 では、改めてその後どうなるか?をみてみよう。 これは、一次幕府直轄以後の流れと見るべきところ。 その前、つまり松前藩施政下はどうか解らない。 同じかも…

江戸期の支配体制の一端…「加賀家文書」に記される役アイノ推挙の記録

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/05/17/201757 もう少し「加賀家文書」を観てみよう。「乙名は部落長、脇乙名はその補佐役、小使は乙名の命によって部落の者を号令するもので、これを三役と称し、部落の統治はこの三役を通じて行われたのであ…

幕府や松前藩は本当に弾圧したのか?…「加賀家文書」に記される赤裸々な報告や史料の断片

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/12/08/062222 さて、一夫多妻ら家庭環境について。 前項にある、「このようにアイヌが多くの妾をもつということは、裕福な和人が痴情的征服欲から妾を蓄えるものとはちがい、亡弟の後事を見てやるという深い…

京に続き、源流を見てみよう…九州のキリシタン墓碑を学んでみる

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/11/27/201921 前項は京のキリシタン墓碑…折角だから、源流を見てみよう。 当然なのだが、カトリック伝来は九州から。 「日本のカトリック」と考えれば、そのスタートは当然九州になるだろう。 何より、現物を…

♨の放送内容は噓になるのか?…松浦武四郎が記す「温泉」と日常入浴

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/01/17/211327 松浦武四郎の蝦夷日誌からの一連であるが、たまたまSNS上に出た話があったので、一項設けてみよう。内容はズバリ…某テレビ番組の北海道の特集で温泉が紹介された由。 アイノ文化に風呂に入る習…

「錬金術」が「科学」に変わった時-3…近世秋田の「阿仁銅山 銅山働方之図→加護山全図並製鉱之図」を学ぶ

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/05/05/204650 さて、古代からの技術史を学んでいるが、ここは筆者の郷土に残される「近世鉱山での技術がどうか?」も改めて学ばねばなるまい。 江戸中期〜後期までの最先端鉱山プラントが秋田にはある。 ・阿…

「錬金術」が「科学」に変わった時-2…明代の総合科学書「天工開物」と研究文献にある我が国の「古代銀精錬法」

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/03/28/195614 西洋の科学書「デ・レ・メタリア」… では、東洋は? 「天工開物」かも知れない。 1637年、宗慶星によって書かれたとされ、上,中,下の3巻に分かれたこの本の記載事項は、穀類、織物,縫製、染色、…

ゴールドラッシュとキリシタン-29…近代北海道にもゴールドラッシュは発生していた。そして…

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/01/11/173848 さて、近世以前での金採掘については、幾つか話をしているが… https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/11/20/185409 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/11/16/201849 明治…

時系列上の矛盾、厚真町④…「上幌内モイ遺跡」の中世はどうなのか-3

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/04/23/204800 更に続編。 平成16年度に開始した発掘調査は、平成19年度迄、上図の19年度予定地を拡大し、太線で囲われた部分まで行われた様だ。では、改めて基本層序…0層…撹乱・耕作土 Ⅰ層…表土 Ⅱ層a…樽前a…

この時点での、公式見解42…本質は「古代と近世が繋がってない」で、問題点は「中世が見当たらない」事

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/04/01/201111 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/10/28/222326 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/10/30/194418 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/10/31/053428 こ…

時系列上の矛盾、厚真町③…「上幌内モイ遺跡」の中世はどうなのか-2

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/04/21/203750 さて、続編である。 前項は平成16年度の発掘。 本項では、平成17年度(前項の西側)の発掘の概要である。 前項では段丘の東縁の発掘だった為に、段丘の隣接した西側へ地域拡大した感じ。では、改…