2023-01-01から1年間の記事一覧

様似町「観音山」に石垣はあるか?、続報1…観音山とは、どんなところなのか?

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/07/07/174555 さて、弾丸ツアーの宿題をこなそう。 様似の「観音山」にあった石塁と石碑、これは何か? まずは観音山は何か? これが現在のマップ。 「改訂 様似町史」より学ぼう。 「観音山公園 ソピラプリ(…

これが「近現代アイノ墓」…盗掘ではない発掘事例は有る

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/02/08/194417 これを前項として。 これは近世,近代に外国人に「盗掘」され、埋葬された人骨が持ち去られた事例…考え様によれば、学術調査とトレジャーハンティングの境目は何処までで、死者への敬意をどう考…

北海道弾丸ツアー第三段、「千歳篇」…「キウス周堤墓群」は土塁の如し、そしてまとめ

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/07/07/205357 残り少なくなった時間をどう使うか? 筆者は、千歳の「千歳市埋蔵文化財センター」へ向かった。 目的は、厚真でご教示戴いた「黒0」の土層を見たかったから。 縄文関係の展示は色濃いし、パネ…

北海道弾丸ツアー第三段、「静内篇」…どうせ見るなら本命級「シベチャリチャシ」!だが、本当に砦なのか?

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/07/07/174555 一泊二日はわざとそうしているのではない。 社会人なら当然、仕事や家の事が優先される訳で、時間の制約は極当然。戻りのフライトまで如何に有効に使い切るか?…それが成功の可否を決める。 最…

北海道弾丸ツアー第三段、「様似篇」…観音山に石垣はあるか?、金鉱山の痕跡は?、秋田県民との意外な繋がり?、そして伝説の「キリシタナイ」は何処か?

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/07/07/063354 さて、サクサク報告を続けよう。 三つの主テーマの中で、最も興味があった場所…それが「様似町」だ。 余市に続き、ずーっと行ってみたかった場所だった。 これはエンルム岬中腹より… 故に今回の…

北海道弾丸ツアー第三段、「平取編」…「何故古い物の展示がないか?」には、明確な理由が理由がある!

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/07/06/201803 さて、続けていこう。 次は「平取町」である。 何せ、時間が取れたのが月曜から…多くの博物館,資料館はやってないので主テーマに関わる場所は閉館中。 白老方面へ行くのも、翌日の負担。 なら途…

北海道弾丸ツアー第三段、「厚真編」…基本層序はどう捉えられているか?を学べ!

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/06/23/142810 さて、筆者は先の第二弾「松前編」に続き、第三段として胆振〜日高へまたまた一泊二日の弾丸ツアーを敢行した。 今回の主テーマは三つ。 1.厚真… https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2…

ロシア南下の緊迫度は、そんなもんじゃなかった…ソ連のお抱え学者が目を覆いたくなっていた「ロシアの暴挙と混乱」

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/09/13/205841 これを前項に。 北海道の動向とロシアの南下を重ね合わせてきた。 今度は、ロシア側からそれを覗いてみよう。 SNSで、ロシアが北方民族らに行った政策やその結果らを含めた本「シベリアの先住民…

時系列上の矛盾、厚真町⑧…これが本命「ヲチャラセナイチャシ」とは、どんな遺跡か?

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/06/24/092024 さて、ボチボチ本命に進んで行こう。 この項でちょっとだけ触れたが、 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/06/09/191537 「実は、本書まとめの章では、各土坑墓はその方向から、北…

無視出来るハズが無い人口インパクト−②…インパクトを捉える為の古文記述への入口の備忘録

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/05/03/074515 ちょっと気になるSNSがあったので、備忘録として書いておく。 関連項として、 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/05/17/201757 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/05…

時系列上の矛盾、厚真町⑦…「ショロマ3遺跡」に眠る「鎧」の謎

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/06/19/193804 厚真の中世遺跡のシリーズも第7回。 折角「星兜」が出ているので、 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/12/29/165629 甲冑も見てみたいとは思わないか? 実はある。 「ショロマ3遺…

思い立ったが吉日、松前編…松前の寺社、気になった事は現地で学べ!

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/06/06/193926 こちらを前項に。 筆者は先に松前城下へのフィールドワークを敢行した。 とはいえ、意図し計画的にやったものではない。 前日夜に一日時間が取れそうとなり、翌朝青森方面に向かった段階で時間…

何故、十三湊や秋田湊である必要があったのか?…「津軽海峡」を渡る為の拙い記憶の備忘録

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2021/07/19/112656 この項では日本海ルートは比較的に簡単に行き来出来るのでは?と… だが、そうは問屋は卸さない。 デカくてしょっぱい川「津軽海峡」をどう超えるか?…コツがあろうからだ。 それは必然、「何故…

時系列上の矛盾、厚真町⑥…「一里沢遺跡」Ⅲ層Cに眠っていた「ワイヤー状鉄製品」、そして「硯?」とは?

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/06/09/191537 久々に「時系列の矛盾」厚真編を。 「一里沢遺跡」である。 実は、厚真の中世遺跡とされる発掘調査報告書は少しずつ増やしている。 ダウンロード可能になってきているのにわざわざ紙媒体で入手…

余市の石積みの源流候補としての備忘録-7…北海道に散見される「ケールン」とはどんなもの?

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/10/27/212200 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/06/03/202005 さて、余市の石垣へ東北の実績からアプローチ出来ないか?学んでみているが、もう一つ押さえておく必要があるものはないだろうか…

空堀は何工数,何日で築かれたか?のきっかけ…入口として「遠矢第二チャシ」をみてみよう、ただ…

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/06/03/202005 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/05/23/194651 ちょっと中世城館の宗教的側面に触れたが、筆者的に興味がそそられるのはむしろ技術的側面。 折角なんでその延長で「チャシ」のそ…

「阿光坊古墳群」に残される墓参と思われる痕跡…末期古墳を作った人々の断片と製鉄ルート

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/06/29/105815 前項はこちら。 先日、筆者は「阿光坊古墳群」と「おいらせ阿光坊古墳館」へ行ってきた。 ここから報告したい。 関連項は、 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/10/19/054652 十和…

北海道の寺社の盛衰とは?…道南の2寺をモデルに確認してみる

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2020/06/04/194346 久々に「消えた宗教施設」…これに繋げてみよう。 関連項はこちら。 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/06/03/202005 先の北海道での「羽黒権現堂」を含む一節。 実はこれらを学ぶ…

生きてきた証、続報43…やっと見つけた、東北への「カマド型土器」到達事例

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/01/11/063157 「生きてきた証、竈シリーズ」、今回は移動式竈…というより祭祀用なのだろう。 今迄も、 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/01/02/121528 当然ながら西日本では出土が見られるが、…

余市の石積みの源流候補としての備忘録-6…北海道〜北東北での出羽三山信仰の信仰圏の構造は?

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/05/23/194651 さて…前項の通り、どうも石積み,石塁の文化が妙に出羽三山信仰の濃い部分に多い傾向はありそうだ。 では、この信仰圏とは?、北海道はどうか? 思い切り「出羽三山信仰の圏の構造」と題する著書…

余市の石積みの源流候補としての備忘録-5…内容精査し、北東北の中世城館石積みの傾向を見てみよう

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/05/21/210704 さて、これをベースに… 一度、データを纏めて北東北全体での傾向を見てみよう。 ではまず、目的… ・北東北の石工の活動把握 これを忘れてはいけない。 筆者のミッションの一つ「中世に竈はある…

そもそも「石垣」とは?…改めて「石積み構造物」を学んでみる

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/06/17/190904 これを前項として… 今迄も迷える場合はそもそも論迄後戻り。 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/05/13/062230 そもそも、石積み,石塁,石垣とはどんなものなのだろうか?…段々と解…

山形の中世城館の石積み、続報…月山側の石塁と山形城の石垣を確認してみる

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/04/22/151738 これは山形編の続編になる。 月山側の西川町で「吉川館」と「山形城」を確認してみた。 水色マークした主郭北側に石塁があるという。 山形城については、石垣が昔からあるものなのか? 西川町は…

和鏡特別ミッションの続報…「国見廃寺」と俘囚長安倍氏、そして道具に対する解釈は?

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/04/04/071045 さて、前項から話を広げてみる。 これらの話の延長で墓の副葬はないか?… 前項確認時は経塚やそれに類するものと推定された事例だった。 だが、そんな話以前に、筆者が前日に他県訪問で見つけた…

余市の石積みの源流候補としての備忘録−4…青森県の中世城館の傾向は最早、石塁等は無し

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/05/03/202211 さて、青森県の中世城館の確認も確認せねばなるまい。 ここまで来たら、北東北制覇し、その傾向を見ようではないか。 ここまでからの予想では、 ・鳥海山,出羽三山から離れると極端に薄くなって…

なら、佐渡の製鉄炉はどうか?…「鍛冶が沢穴釜、安養寺穴釜」とはどんなものか?

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/01/23/224613 新潟〜北陸の製鉄炉のトレンドは前項へ。 これは、 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/03/07/202638 あまり東北のトレンドと大きな差は見えて来ない。 ここで… https://tekkenoyaj…

余市や江別出土の「管玉」の故郷…北海道と佐渡の以外な繋がり

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/03/22/210608 さて、佐渡の鉱山史からいきなり北海道へ話を飛ばす。 SNSで、円筒式土器の出土は海上でもっと南に下がる様な話を目にしたからだ。 早速メンバーに伝えると興味津々となったので、じゃ手持ちの…

関東視線で見た「蝦夷(エミシ)の赤い瓷」…赤彩球胴瓷、長い竈の煙道、馬の飼育、黒色土師器、そして「エミシの移配」とは何だったのか?

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2022/04/10/180459 以前に報告している「蝦夷(エミシ)の赤い瓷」の件… 赤彩球胴瓷が関東で検出され、38年戦争の後に始まった東北からの蝦夷(エミシ)の移配先の一つであろうと言う話に触れた。「上っ原遺跡」である…

秋田の中世城館の石積み、続報…特別ミッション、秋田の「蝦夷館」に石積みはあるか?

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/03/29/062033 これは、秋田の中世城館の続報。 https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/05/03/202211 岩手編で少し「蝦夷館」に触れた。 実は、秋田編での話…秋田の石積みを追い始めたのには理由があ…

余市の石積みの源流候補としての備忘録−3…岩手県の中世城館の傾向はどうか?、更に「蝦夷館」考

https://tekkenoyaji.hatenablog.com/entry/2023/04/22/151738 さて、この件も進めよう。 秋田、山形と来たら、次は岩手県。 同様の中世城館跡報告書を確認せねばなるまい。 前回迄の傾向から鑑みれば、 ①羽黒修験系が登場する遠野周辺には、 https://tekken…